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2011年10月19日水曜日

5つのマインドフルネストレーニング


マインドフルネスの実践のうえでとても重要な教えです。

皆さんも日々この5つを心にとめましょう。


【5つのマインドフルネス・トレーニング】

5つのマインドフルネス・トレーニングには、仏教のグローバルな精神性と倫理性が現れています。ブッダの教えの「四聖諦」と「八正道」は、正しい理解と真の愛の具体的な表現であり、これらは自分と世の中を癒し、変容、幸福へと導いてくれます。5つのマインドフルネス・トレーニングを実践することは、インタービーイング(相互共存)、または「正見」への洞察を深めることであり、差別心、不寛容、恐怖、絶望感が取り除かれていきます。5つのマインドフルネス・トレーニングに従って生きていけば、すでに菩薩の道を歩んでいることになります。正しい道にいることを自覚すれば、今の生活の混乱や、将来の不安から自分を見失わずに済みます。

いのちへの敬意と慈しみ

 生命の破壊による苦しみに気づき、インタービーイング(相互共存)への理解を深め、思いやりの心を育み、人間、動物、植物、鉱物のいのちの守り方を身につけます。考え方、または生き方として、自ら殺さず、他者にも殺させず、世の中のどのような殺害行為をも容認しないと決心します。いのちを害する言動は、怒り、恐れ、欲望、偏狭な心より生じ、深く見つめればそのような言動は、善悪や自分と他者を差別するような二元的な考え方に基づいていることがわかります。自分の心の内と外の世界に存在する暴力、狂信的な考え、独善的な態度を変容するため、寛容さ、差別のない心、執着のない心を培います。

真の幸せ

 社会の不正行為、搾取、抑圧による苦しみに気づき、自らの行為、言葉、心(身口意)を寛大にするよう実践します。他人のものを盗まず、所有せず、自分の時間とエネルギーと物質的資源を必要としている人びとと分かち合います。物事をしっかり観察する訓練を実践し、人の幸せと苦しみは、自分の幸せと苦しみでもあり、他者への理解と思いやりなしには本当の意味では幸せになれないことを理解します。富、名誉、権力、肉体的快楽の追求は苦しみと絶望をもたらします。幸せは自分の心のありようで、外的な条件によるものではなく、自分にはすでに充分すぎるほどの幸せの条件が備わっているということを心に刻み込んでおけば、今、この瞬間の幸せを充分に味わうことができます。正しい生活の糧によって暮らしを営み(正命)、生き物の苦しみと地球温暖化、環境破壊の進行を軽減するよう努めます。

真実の愛

 性的な過ちによる苦しみに気づき、責任感を育み、個人、パートナー、家族、社会の安全と誠実さを守る方法を身につけます。性欲は愛ではなく、衝動に駆られた性的関係は必ずお互いを傷つけあうことになると心得、真実の愛のない、家族や友人に知られたくない一時的な性的関係は持たないと心に決めます。子供たちを性的虐待から守り、また、性的な過ちによってパートナーや家族との関係が破壊されないよう努めます。心と身体はひとつであることを理解し、自分の性的エネルギーの管理方法を身につけます。自分と他者をより幸せにできるよう、真実の愛の四つの要素、やさしさ、思いやり、喜び、差別のない心を培います。真実の愛により私たちは美しい未来へと続いていきます。

思いやりを持って話す、心を込めて深く聴く

 無頓着な発言、話をきちんと聴くことができないために発する苦しみに気づき、思いやりを持って話し、心を込めて深く聴くよう心がけます。そうすることで、自分と周りの人びと、そして、異なる人種、宗教、国家の間の苦しみを和らげ、和解と平和を促すよう努めます。言葉は人を幸せにすることも苦しませることもできることを心にとめ、信頼感、喜び、希望を育む言葉を用いて真実を語ります。自分が怒っていることに気づいたら、口を開きません。マインドフルな呼吸と歩みに戻り、自分の中の怒りをしっかりと受け止め、よく見つめます。怒りの根源は自分の思い違いや、自分と他者の苦しみの理解不足であり得ることを心にとめておきます。自分や他者の苦しみを変容し、難しい状況から抜け出られるような話し方、深く聴く方法を身につけます。噂話や葛藤を引き起こすような言葉を慎みます。愛と喜び、理解力、差別のない心を養い、心の奥底にある怒り、暴力、恐れを徐々に変容するよう正しく精進します。

心と身体の養いと癒し

 無自覚な消費による苦しみに気づき、自分、家族、社会の心と体の健康を養うため、マインドフルな飲食と消費を心がけます。人は食べ物だけでなく、感覚、意志、意識から得る4つの栄養(四食)から成り立っていることを理解し、自分がそれらをどのように摂取しているかを深く見つめることを身につけます。ギャンブル、飲酒、薬物、または有害無益なインターネットのサイト、電子ゲーム、テレビ番組、映画、雑誌、本や会話を控えます。過去への悲しみや後悔、または、今、心が欲望や悩みや心配事に囚われていると気づいたら、即、心と身の回りに存在する様々な健康的なものに意識を転換するよう練習します。寂しさや不安、その他の苦悩を紛らわすために消費に没頭しないよう気をつけます。インタービーイングを深く理解し、自分の心と体、そして、家族、社会、地球の集合意識の健康と幸福と平和を保てるように消費するよう心がけます。

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